食事

食べ方は育ちを物語る

同性であっても、初めて一緒に食事をする時は少しは緊張するものです。
食事というのは日常生活の一部を共有することになるので、これまでの育ち方を相手に晒す瞬間でもあるのです。
例えば、テーブルマナーを知らないというのは、それを重要視し厳しく躾けられてきた人にとっては許容しがたいものです。

テーブルマナーにもいろいろありますが、たとえばフランス料理でナイフとフォークを使う順番を知らないとか、魚の食べ方を知らないというケースはあまり重視されません。
というのは、学べば良いだけのことだからです。
箸の持ち方についても、正しい持ち方に変える努力をする気持ちがあるかどうかが重要なのであって、使い方がなっていないからと言ってモテないことにはならないのです。

それよりも、食べる時に不快感を与えることが問題です。
最も嫌われるのが、くちゃくちゃと音を立てて食べることで、親が躾をしなかった結果であることが見て取れます。
その時だけ我慢すれば良い相手ならばともかく、これから付き合っていこうかどうしようかと言う時にその食べ方では、その瞬間に終わってしまう可能性が高いでしょう。
もしモテたいという気持ちがあるのならば、物を咀嚼する時には口を閉じ、間違っても爪楊枝で歯を突きながらチッチッと音を立てたりしないことです。

食事の席でのNG行為

慣れてしまえば何をしても大抵のことは許容できますが、知り合って間もない間柄では引かれる行為はいくつかあります。
食事の席で汚い話は当然マナー違反ですし、その場を笑って済まされたとしても二度と食事の席を共にしてくれなくなるケースもあります。
また、食事中に鼻をかむのも、できれば避けたいところです。

外国では鼻をすするよりも噛む方が良いとされますが、日本ではその限りではありません。
人によっては、食事中どころか人前で鼻をかむなと躾けられている人も少なくないのです。
まして食事をしている時に鼻をかむのは、相手に強い不快感を与える可能性があるので注意が必要です。

食事中にどうしても鼻水が垂れてしまいそうになったなら、一言「失礼」と言って、あまり音を立てない様に気を配るか、ちょっと席を立ってトイレで思い切り鼻をかむのが理想です。
ただし、食事中に離席するのは基本的にはマナー違反になるので、正式な食事の席の場合は静かに鼻をかむのが良いでしょう。

食事中の話題

楽しい食事の席ではありますが、サラリーマンやOLが食事をしながら職場でのストレスを発散すべく悪口を言うこともあります。
学校の場合も同様で、食事をしながら同級生や先生の悪口を言うことで連帯感を高める効果があるのは確かです。
それはそれで重要なガス抜きになるのですが、それが目的ではない食事の場合、ネガティブな話題は避ける方が利口でしょう。

食事を共にした印象が、楽しかったというものであれば、また次につながっていくからです。
モテる人は爽やかな人が多いのですが、あまり人や職場の批判を長々と語らないことがポイントです。